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miumiuがま口二つ折り編集

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 ソファのクッションを、表の広場に面した窓の後ろに敷き、電燈を消し、ガラスの破れた窓を大きく開け放った。クッションの上に坐りこみ、自動ライフルのコックを引いて撃発装置にした。それを膝の上に乗せ、自分の左側に点検した村井のコルトと残った自動ライフルの細長い弾倉をおいた。  ズキンズキンと痛む脇腹から滲み出る血のため、顔面は蒼白さを通り越して黄色っぽくなり、熱っぽい体中に震えがきた。胃から甘酸っぱい血と液体が逆流してきた。筋肉は鉛のようだった。頭は朦朧《もうろう》とし、胸の中は途方もなくむなしく、割れんばかりに痛んだ。 《そうか、美知子、やっぱりお前は俺を裏切ったんだな。美しい顔に無邪気な微笑を湛《たた》え、心の中には金色の毒蛇がとぐろをまいていたのだな。俺はもうすぐ死ぬ。だが、こんな死に方はどうしてもいやだ。どうせ死ぬなら、二人が初めて接吻を交わした夜、お前を信じたまま、降る星にうたれて死んでいた方がよかった。年月はすべての物を醜くし、汚ならしく色褪《いろあ》せさせる。俺はバクチ打ちになり下り、お前は強請者《ゆ す り》か。似合いの夫婦だ……。  お前の影に踊らされて、どれだけの人が空しく死んでいったろう。もう俺には数えるだけの力は無い……ペリリュー島の時もひどかった。しかし、あの時にはまだ、生きて帰った後の希望が残っていた。今、俺に残されたのは幻滅と虚無と銃だけだ。だが、俺は弱音は吐かない。生きる価値なき世界と対決して戦い抜く。こうなったら、生きようが死のうが銃だけの知ったことだ。銃だけは俺を裏切らない。弾倉の弾の尽きるまで、射って射って射ちまくってやる……》  田島の重い頭は、膝に抱いた自動ライフルの照門の上に垂れ下りはじめた。  夜明けが近づいてきた。暗い青灰色の空に、青紫と灰色が明るさを増してきた。山の蔭から射す朝日の筋を受けて、雲は幾つもの色と光の層に分れ、虹《にじ》のように輝きだした。  田島の頭の中で、悪夢のペリリュー島が鮮やかに甦った。銃火を吐きながら驀進するシャーマン戦車が、胸の上に轟々とのしかかり、田島はハッと目を覚ました。  戦車と思ったのは、獲物を求めて広場に驀進してきた二台のパトカーだった。パトカーのドアが開け放たれ、拳銃を握りしめた制服警官が五、六人バラバラッと跳び出し、車のそばに片膝をついて蹲《うずくま》った。建物から三十メーターほど離れた一台目のパトカーから肥満した署長、その右横に並ぶ次の車から、唯一人私服の近松警部がゆっくり降り立った。  田島の瞳が静かな光を湛えて澄み渡った。憔悴《しようすい》した頬に厳しい線が浮き彫りになった。全身の力を振り絞って、窓越しに自動ライフルの銃身を突き出した。左手で把手を握り、引き金と握把にかけた右指につながる右腕は、銃床を肩と頬にぴったり圧しつけた。百メーターに照尺を合わせた照門と照星の一直線上に、気どった格好で右手を振り上げ、警笛を口にくわえた署長の心臓部が重なった。引き金にかけた田島の人差し指に力が入っていった。  今にも分解しそうに不気味な音を発して疾走するプリムスの横を、烈風が渦まいて飛び去っていった。ハンドルを握る新田の黄色っぽい顔は、べっとり湿って硬くこわばり、血走った目は兇暴な光を放ってギラギラ燃えている。  夜明けの湖は乳色の靄《もや》におおわれ、雲は虹となって輝きはじめたが、新田の瞳は黒々と襲いかかるアスファルトを睨《にら》んで動かない。  前方に、右横にそれる私道が浮び、黒い肌を光らせたビュイックが乗り捨ててあった。新田はクラッチを踏み込み、右にむけて急角度にカーブを切った。ゆるやかな曲線を見せて延びた私道の五百メーターばかり先から、広場と洋館が近づいてきた。広場にはパトカーが二台停車し、そのまわりに黒っぽい制服の警官が群がっている。  急ブレーキをかけた車から跳び出した新田は、左側の丘に駈け登った。丘の木立ちを縫って転げるように広場を目がけて走り寄る。その時、先頭のパトカーのスポットライトが真紅の片目をむいた。血の色をした光の筋が建物に食い込んだ途端、窓ぎわから自動ライフルがガガガッと青紫の死の息を吐き散らした。  絶叫をあげて後方にすっ飛んだ署長の胸から血と肉片が爆《は》ぜた。罵声を発してまわりの警官はパトカーの蔭に駈けこみながら、窓の銃火を目がけて乱射した。  田島の顔を銃弾に削られた煉瓦や木片が刺し、一発は左耳を射ち飛ばして、マントルピースを砕いた。轟音が反響し、喉の奥で呻いた田島は自動ライフルの銃口をザーッと横に払った。顔の半面に血がとびちっている。逃げおくれた警官が二人地上にもんどり打ち、パトカーは自動ライフル弾を喰って凄まじい金属性の悲鳴をあげた。  狼狽《ろうばい》と憤怒に歯をむき出した近松警部は、先頭のパトカーの後ろから顔と腕をつき出し、慎重に狙いを定めてブローニング自動拳銃の引き金をひいた途端、眉間から入って首筋に抜けた弾の衝撃に、硬い地面に叩きつけられた。手から放れた拳銃が空中に踊り上る。  田島は、自動ライフルを右手で握ったまま、左の肩口を左手でおさえて尻餅をついた。穴のあいたジャンパーの肩から胸にかけて、見る見る鮮血に染まっていく。唸り声をたてて、ヨロヨロッと立ち上った頭をかすめ、鋭い摩擦音を残して警官の拳銃弾が飛び去った。
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